June 14, 2013

「ソーネチカ 」 リュドミラ ウリツカヤ著 

あなたがもし、本好きなロシア人女性と人生を深く語りたかったら、この本を買う価値はある。
できれば日本語、ロシア語の両方を。
こっそり読んで、読書好きな女性、またロシア女性の本質理解に役立ててもいい。無理だったら読まなくてもいい。お金がなければ作者の名前を覚えているだけでもいい。もし彼女が読んでいたら、どんな本だか話を聞けばいい。読んでなかったらプレゼントしてもいい。知っていて無駄にはならない。
いい年をした大人は、親しくもない他人に聞かれもしないことをペラペラしゃべったり、迷惑がられているのに気づかないでキャンキャンまとわりつくものじゃない。黙って人の話を注意深く聞き、自分がやるべきことをやれ。それが幸せへの近道だ。
 
ソーネチカ。
私にはできないことをやってのける。
退屈な日常を当たり前のように淡々と、生真面目に、そしてそれを心から楽しんで暮らしていく。大きな波に翻弄されても、自分の心の傷は黙って自分だけで癒し、それよりも手を動かして毎日暮らしていくことを何とか算段する。びっくりするほど聡明なのに、涙が出そうに可憐で、穏やかなあなた。
ソーネチカ。
私はあなたとは全く違う人生を送ってしまった。私はこのまま私の道を行くしかない。このまま本を読み続けていれば、いつかあなたのような幸せの境地に至れるだろうか。道は違っても、きっと同じところへ、たどりつけるだろうか。

September 01, 2009

8月に読んだ本

8月の読書メーター
読んだ本の数:50冊
読んだページ数:14841ページ

コブの怪しい魔法使い―(株)魔法製作所 (創元推理文庫)コブの怪しい魔法使い―(株)魔法製作所 (創元推理文庫)
年寄りの言うことを馬鹿にしてはいけないということですね。わかります。
読了日:08月29日 著者:シャンナ スウェンドソン
おせっかいなゴッドマザー―(株)魔法製作所 (創元推理文庫)おせっかいなゴッドマザー―(株)魔法製作所 (創元推理文庫)
読了日:08月29日 著者:シャンナ スウェンドソン
アッチェレランドアッチェレランド
ハックユー,ファッキンiCat!
読了日:08月27日 著者:チャールズ・ストロス
アメリカの鱒釣り (新潮文庫)アメリカの鱒釣り (新潮文庫)
読了日:08月27日 著者:リチャード ブローティガン
タタール人の砂漠 (イタリア叢書)タタール人の砂漠 (イタリア叢書)
暗くて単調、でも美しくて静謐な男のロマン。
読了日:08月24日 著者:ディーノ ブッツァーティ
セル 下巻 (新潮文庫 キ 3-57)セル 下巻 (新潮文庫 キ 3-57)
良くも悪くもいつものキングです。リーシーの方が好き。
読了日:08月24日 著者:スティーヴン・キング
セル 上巻 (1) (新潮文庫 キ 3-56)セル 上巻 (1) (新潮文庫 キ 3-56)
読了日:08月24日 著者:スティーヴン・キング
赤い靴の誘惑 (創元推理文庫 F ス 5-2 (株)魔法製作所)赤い靴の誘惑 (創元推理文庫 F ス 5-2 (株)魔法製作所)
読了日:08月23日 著者:シャンナ・スウェンドソン
ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所> (創元推理文庫)ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所> (創元推理文庫)
アリー・マイラブ魔法版。
読了日:08月23日 著者:シャンナ・スウェンドソン
エンドレス・ワルツ (河出文庫)エンドレス・ワルツ (河出文庫)
読了日:08月23日 著者:稲葉 真弓
渋谷一夜物語(シブヤンナイト)渋谷一夜物語(シブヤンナイト)
読了日:08月23日 著者:山田 正紀
遭難、遭難、
読了日:08月23日 著者:本谷 有希子
神を見た犬 (光文社古典新訳文庫 Aフ 2-1)神を見た犬 (光文社古典新訳文庫 Aフ 2-1)
聖人はあくまで聖人なのがたまらなくよいです。
読了日:08月21日 著者:ブッツァーティ
城の中の城 (1980年)城の中の城 (1980年)
完全に病人扱いされる先生だった。
読了日:08月19日 著者:倉橋 由美子
坂道のアポロン 4 (フラワーコミックス)坂道のアポロン 4 (フラワーコミックス)
読了日:08月18日 著者:小玉 ユキ
シャドウ (創元推理文庫)シャドウ (創元推理文庫)
いなくなる。ただそれだけ。
読了日:08月18日 著者:道尾 秀介
西の善き魔女〈2〉秘密の花園 (中公文庫)西の善き魔女〈2〉秘密の花園 (中公文庫)
読了日:08月17日 著者:荻原 規子
西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (中公文庫)西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (中公文庫)
読了日:08月17日 著者:荻原 規子
警視庁草紙 (山田風太郎明治小説全集)警視庁草紙 (山田風太郎明治小説全集)
読了日:08月16日 著者:山田 風太郎
擬態―カムフラージュ (海外SFノヴェルズ)擬態―カムフラージュ (海外SFノヴェルズ)
いくら恋は理屈じゃないとはいえね
読了日:08月16日 著者:ジョー ホールドマン
浄夜浄夜
ベタなメタ。
読了日:08月16日 著者:花村 萬月
イエメンで鮭釣りを (EXLIBRIS)イエメンで鮭釣りを (EXLIBRIS)
ツンデレ博士。
読了日:08月16日 著者:ポール・トーディ
鈴木いづみセカンド・コレクション〈2〉 SF集 ぜったい退屈鈴木いづみセカンド・コレクション〈2〉 SF集 ぜったい退屈
読了日:08月16日 著者:鈴木 いづみ
シャンプー・プラネットシャンプー・プラネット
読了日:08月15日 著者:ダグラス クープランド
坊ちゃんの時代 第5部 凛冽たり近代なお生彩あり明治人 不機嫌亭漱石 アクションコミックス坊ちゃんの時代 第5部 凛冽たり近代なお生彩あり明治人 不機嫌亭漱石 アクションコミックス
読了日:08月15日 著者:関川 夏央,谷口 ジロー
『坊っちゃん』の時代 第4部 明治流星雨―凛冽たり近代なお生彩あり明治人 (第4部)『坊っちゃん』の時代 第4部 明治流星雨―凛冽たり近代なお生彩あり明治人 (第4部)
読了日:08月15日 著者:関川 夏央,谷口 ジロー
『坊っちゃん』の時代(第3部) 【啄木日録】 かの蒼空に ―凛烈たり近代なお生彩あり明治人  アクションコミックス『坊っちゃん』の時代(第3部) 【啄木日録】 かの蒼空に ―凛烈たり近代なお生彩あり明治人 アクションコミックス
読了日:08月15日 著者:関川 夏央,谷口 ジロー
コンタクト・ゾーンコンタクト・ゾーン
読了日:08月15日 著者:篠田 節子
信長 (宝島社文庫)信長 (宝島社文庫)
読了日:08月15日 著者:坂口安吾
パワー (西のはての年代記 3)パワー (西のはての年代記 3)
ファンタジーの力
読了日:08月15日 著者:アーシュラ・K・ル=グウィン
禅銃(ゼンガン) (ハヤカワ文庫 SF (579))禅銃(ゼンガン) (ハヤカワ文庫 SF (579))
小姓は何がしたいのか。
読了日:08月12日 著者:バリントン・J・ベイリー
未来歳時記・バイオの黙示録 (ヤングジャンプコミックス)未来歳時記・バイオの黙示録 (ヤングジャンプコミックス)
読了日:08月10日 著者:諸星 大二郎
トゥルーデおばさん 新版―グリムのような物語 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)トゥルーデおばさん 新版―グリムのような物語 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
読了日:08月10日 著者:諸星 大二郎
Fellows! 総集編 乙嫁語り&乱と灰色の世界 (BEAM COMIX)Fellows! 総集編 乙嫁語り&乱と灰色の世界 (BEAM COMIX)
すばらしい。
読了日:08月10日 著者:森 薫,入江 亜季
へうげもの 9服 (モーニングKC)へうげもの 9服 (モーニングKC)
読了日:08月10日 著者:山田 芳裕
海月姫 2 (講談社コミックスキス)海月姫 2 (講談社コミックスキス)
シュウシュウ……。そんなんで大丈夫なのか。
読了日:08月08日 著者:東村 アキコ
バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248) (ハヤカワ文庫 SF 248)バベル17 (ハヤカワ文庫 SF 248) (ハヤカワ文庫 SF 248)
インベーダーに狙われて♪ バべル17身につける  超能力詩人 リドラ・ウォン~♪ 宇宙の平和を守るため まわり中の男に命令だ♪
読了日:08月07日 著者:サミュエル R.ディレーニー
ベンジャミン・バトン  数奇な人生 (角川文庫)ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)
はじめ祖父と、しばらくすると父親と、その後は息子と、同世代のシンパシーで仲良し。女は一貫して若いのに限る。
読了日:08月05日 著者:フィツジェラルド
この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)
読了日:08月04日 著者:こうの 史代
この世界の片隅に 中 (2) (アクションコミックス)この世界の片隅に 中 (2) (アクションコミックス)
読了日:08月03日 著者:こうの 史代
この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス)この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス)
読了日:08月03日 著者:こうの 史代
エイジハラスメントエイジハラスメント
目上の人を大切にしようと思いました。
読了日:08月03日 著者:内館 牧子
美輪明宏のおしゃれ大図鑑美輪明宏のおしゃれ大図鑑
読了日:08月02日 著者:美輪 明宏
カルトの子―心を盗まれた家族カルトの子―心を盗まれた家族
読了日:08月02日 著者:米本 和広
『坊っちゃん』の時代(第2部) 秋の舞姫―凛烈たり近代なお生彩あり明治人  アクションコミックス『坊っちゃん』の時代(第2部) 秋の舞姫―凛烈たり近代なお生彩あり明治人 アクションコミックス
読了日:08月02日 著者:関川 夏央,谷口 ジロー
坊ちゃんの時代―凛冽たり近代なお生彩あり明治人 (アクションコミックス)坊ちゃんの時代―凛冽たり近代なお生彩あり明治人 (アクションコミックス)
読了日:08月02日 著者:関川 夏央
バタフライハンター 10のとても奇妙で素敵な仕事の物語バタフライハンター 10のとても奇妙で素敵な仕事の物語
自分のやることをやるだけってシンプルだ。
読了日:08月02日 著者:クリス・バラード
綺想迷画大全綺想迷画大全
変でたのしい。
読了日:08月01日 著者:中野 美代子
ほかに誰がいる (幻冬舎文庫 あ 29-1)ほかに誰がいる (幻冬舎文庫 あ 29-1)
片想い力。あのひとの声を聞くだけで失神しそうな怒涛の恋愛。
読了日:08月01日 著者:朝倉 かすみ
愛しのグレンダ愛しのグレンダ
読了日:08月01日 著者:フリオ・コルタサル

読書メーター

August 01, 2009

7月に読んだ本

7月の読書メーター
読んだ本の数:37冊
読んだページ数:8824ページ

童貞放浪記 (幻冬舎文庫)童貞放浪記 (幻冬舎文庫)
読了日:07月31日 著者:小谷野 敦
ラ・プティット・ファデット La Petite Fadetteラ・プティット・ファデット La Petite Fadette
ファデットのブサ可愛さが素晴らしい。
読了日:07月31日 著者:しかくの
沈夫人の料理店 1 (ビッグコミックス)沈夫人の料理店 1 (ビッグコミックス)
相変わらず相思相愛
読了日:07月30日 著者:深巳 琳子
チャイナガール (ビッグコミックス)チャイナガール (ビッグコミックス)
読了日:07月30日 著者:青山 景,花形 怜
ダブリナーズ (新潮文庫)ダブリナーズ (新潮文庫)
7月の読書会課題本:何かにつけて喉が乾く人たち。こうなったらむしろ「留年者たち」てな別の話も読みてえもんだ。
読了日:07月29日 著者:ジェイムズ ジョイス
狼と香辛料〈11〉Side Colors2 (電撃文庫)狼と香辛料〈11〉Side Colors2 (電撃文庫)
黒狼と甘味料
読了日:07月29日 著者:支倉 凍砂
たいした問題じゃないが―イギリス・コラム傑作選 (岩波文庫)たいした問題じゃないが―イギリス・コラム傑作選 (岩波文庫)
たいした問題じゃないのが、英文問題精講ぽい。
読了日:07月28日 著者:
WILLCOM 03 Style BookWILLCOM 03 Style Book
読了日:07月27日 著者:avi,山田 道夫,霧島 煌一,音葉 哲,小原 裕太,丸山 弘詩
昭和のエートス昭和のエートス
読了日:07月27日 著者:内田樹
優雅なハリネズミ優雅なハリネズミ
管理人室の片隅でノブリス・オブリージュってなにー!と叫ぶ
読了日:07月26日 著者:ミュリエル・バルベリ
明治バベルの塔―山田風太郎明治小説全集〈12〉 (ちくま文庫)明治バベルの塔―山田風太郎明治小説全集〈12〉 (ちくま文庫)
読了日:07月26日 著者:山田 風太郎
ダブリンの4人―ワイルド、イェイツ、ジョイス、そしてベケットダブリンの4人―ワイルド、イェイツ、ジョイス、そしてベケット
読了日:07月25日 著者:リチャード エルマン
迷子の自由迷子の自由
ちょっと散歩のつもりで出かけて迷子になったり終日ふらふらする自由を守るために、代償は払っても積極的に闘う気にはなれない。そういうものだ。
読了日:07月25日 著者:星野 博美
水晶内制度水晶内制度
オヤジの壁と水晶の卵。卵の側に立っていたい。
読了日:07月25日 著者:笙野 頼子
文学界 2009年 04月号 [雑誌]文学界 2009年 04月号 [雑誌]
読了日:07月22日 著者:
悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫)悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫)
小兎吐くなんて、馬鹿なの?死ぬの?
読了日:07月22日 著者:コルタサル
銭湯の女神 (文春文庫)銭湯の女神 (文春文庫)
自由であることの憂鬱。銭湯行きたくなるね。
読了日:07月21日 著者:星野 博美
シュンポシオン (新潮文庫)シュンポシオン (新潮文庫)
「前世紀」は言わないな。
読了日:07月17日 著者:倉橋 由美子
粘膜人間 (角川ホラー文庫 あ 4-1)粘膜人間 (角川ホラー文庫 あ 4-1)
もののけ人間入り混じってバトルロワイヤル。
読了日:07月13日 著者:飴村 行
くぐつ小町くぐつ小町
読了日:07月11日 著者:加門 七海
なにもない空間 (晶文選書)なにもない空間 (晶文選書)
これが一向に古びる気配なし、というのが問題なのかも。
読了日:07月10日 著者:ピーター・ブルック
ヘミングウェイごっこ (ハヤカワ文庫SF)ヘミングウェイごっこ (ハヤカワ文庫SF)
「三島由紀夫ごっこ」もあってもいいかも。
読了日:07月10日 著者:ジョー ホールドマン
超合法建築図鑑 (建築文化シナジー)超合法建築図鑑 (建築文化シナジー)
もうちょっとお行儀が悪い方がセクシー。
読了日:07月09日 著者:吉村 靖孝
夢の浮橋 (中公文庫 A 17)夢の浮橋 (中公文庫 A 17)
暇をもてあました神々の戯れというか変態行為。
読了日:07月07日 著者:倉橋 由美子
女の絶望女の絶望
どんな美女でも聖女でもしとり枕をぬらす夜はある。
読了日:07月06日 著者:伊藤比呂美
暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)
読み終わった後で、表紙が怖すぎて涙目。
読了日:07月06日 著者:乙一
じょなめけ 3 (モーニングKC)じょなめけ 3 (モーニングKC)
読了日:07月05日 著者:嘉納 悠天
じょなめけ 2 (モーニングKC)じょなめけ 2 (モーニングKC)
読了日:07月05日 著者:嘉納 悠天
じょなめけ 1 (モーニングKC)じょなめけ 1 (モーニングKC)
読了日:07月05日 著者:嘉納 悠天
ポケットの中のレワニワ(下)ポケットの中のレワニワ(下)
わかるよ。わかんないけど。
読了日:07月05日 著者:伊井 直行
ポケットの中のレワニワ(上)ポケットの中のレワニワ(上)
読了日:07月05日 著者:伊井 直行
時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫)時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫)
母の告白が一番びっくり。続編は無限記憶。
読了日:07月05日 著者:ロバート・チャールズ ウィルスン
時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)
読了日:07月05日 著者:ロバート・チャールズ ウィルスン
創造者 (岩波文庫 赤 792-2)創造者 (岩波文庫 赤 792-2)
読了日:07月04日 著者:J.L.ボルヘス
ゼロ年代の想像力ゼロ年代の想像力
モバイル的実存。
読了日:07月04日 著者:宇野常寛
天使も踏むを恐れるところ (白水Uブックス―海外小説の誘惑)天使も踏むを恐れるところ (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
ハリエットの目にすすが入らないように気遣う。
読了日:07月03日 著者:E.M. フォースター
幻想絵画館幻想絵画館
貴女の底が割れては困る、といふ欲求に応じるのもなかなか大変だな。
読了日:07月01日 著者:倉橋 由美子

読書メーター

August 16, 2007

『紙葉の』 マーク・Z. ダニエレブスキー

やっぱり夏の読書はホラーよね!と、思いきって『紙葉の』を借りてきた。 
重いので、持ち歩いて読むのはちょっと…。でもって、夜にで少しづつ読んでるんですが。あのホントに、マジで怖いんですけど…(涙目)

読んでいるときはそうでもないんですよ。支離滅裂な描写や偏執的細かさで嫌になるかなと思ったら、意外と読みやすいし、意味不明でもない。脚注も読みやすい。むしろ興味深い。図書館本なので、ページの折れとか染みとかがちょっとゾクッとするけど、怖いというほどではない。むしろ先が読みたい。

でもね、さあ、そろそろ寝る時間だ、今日はここまで、と思って本に栞を挟んで、ベッドに入るでしょ。それからがなんか怖いの。外が怖いんじゃなくて、内が怖い。ぼんやりと怖い。寝返りが怖い。窓をしっかり閉めて、侵入者を防いでもそのものが不条理なのであれば意味を成さない。しかもから逃げ出せばそれで済むということでもない。親兄弟が離れて住めば族でなくなるわけではないように。 

でもこの怖さは好きな怖さなので、読みますこのまま。

November 13, 2006

『プラダを着た悪魔』ローレン・ワイズバーガー

『プラダを着た悪魔』が映画化、11/18から公開される。実はこの原作が、結構面白かった。

なので、私としてはキャスティングにちょっと不満。ミランダは二コール以外ありえないから。特に、『ステップフォード・ワイフ』の時のやり手プロデューサーのキャラが最高にイメージぴったりだったのですが。まあ、原作読んでなければ、メリルストリープでも違和感はないだろうけどさ。久々に美麗にキメたメリルを見られるのもまた良いんだろうけどさ。メリルストリープじゃさ、貫禄ありすぎて、悪魔っつうよりも、厳しく賢い師匠か、単なるくそババアかどっちかじゃん? 誰よりも有能で誰よりもセンスがいい。そして、とんでもなく、美しい。だから誰よりも性格が悪いのに認めざるを得ない。夫も子供もいて、女としてパーフェクト。それがミランダなのにー。アンドレアはね、若くて背が高くてスタイルのイイ新進女優ならだれでもいいんだけどさ。

原作は、ブランド名が羅列され、セレブな生活を裏で支える人たちの血のにじむような戦闘ぶり、ミランダの理不尽ぶりがスピード感を持って描かれて素敵なのです。ラストのどんでん返しもいい感じ。なんか、映画では、どんでん返しがきっちりとどんでんがえらないような気もしてそこもちょっと心配よ。

November 10, 2006

『ヴェネツィアの青い天使』サリー・ヴィッカーズ

おすすめ本リストに、『ヴェネツィアの青い天使』サリー・ヴィッカーズ と『木のぼり男爵』イタロ・カルヴィーノを追加。ことのところ、読書生活はとても充実していて、読む本皆素晴らしいのですが、厳選するとこの2冊か。イタロ・カルヴィーノはかなりハマっていて、地道にコンプリートを目指しています。

『ヴェネツィアの青い天使』はサリー・ヴィッカーズ の処女作にしてベストセラー。うひゃあ、これが処女作かよ。素晴らしすぎます。まさに好みのど真ん中。イギリスから水の都ベニスにやってきた主人公が巻き込まれる恋とミステリー、と書けばふうん、って感じだけどこの、主人公っつうのが小憎らしくも愛らしい老嬢なのね。友達や知り合いの嫌なところをあげつらって、悪態ついては自己嫌悪に陥る偏屈ぶりが実によろしいのです。とかいって、ぜんぜん書評じゃないね。苦手だ…。

読書会でも、まるで高校生のような感想を書いてしまったよ…>きりぃ

November 04, 2006

本を読む人々。

ちょろいもが上京するというので、我が家に泊まってもらいました。数少ない本読み友達の彼女なのですが、彼女を囲む本好きの人たちの会合に参加して、本読み友達が一気に増。いままでも、ネットやチャットなどでは多少交流させてもらっていた方たちなのですが、やっぱり会うことの情報量は桁違いだなあと思う。

ネット上には読書家の方たちのコミュニティというのが存在しており、専用のSNSまであるのですが、本の感想を書くのがどうも苦手な私は参加していませんでした。彼女が誘ってくれて感想を書くだけでなく、他にも楽しみがありそうなので、参加してみました。「全ての参加者が本好き」という環境、意外と面白いかも。
そのSNS、「本を読む人々。」で彼女達と読書会をすることになりました。楽しみ。今月の課題本は、堀江 敏幸の『いつか王子駅で』です。

それにしても、本読みの皆様、まめに感想をブログに載せていてすごい。芝居の感想はかろうじて書く気がするけれど、本に関してはどうもね。習慣だとは思うのですが。

July 06, 2006

『銀河ヒッチハイク・ガイド』ダグラス・アダムス

映画が面白かったので、原作を読んでみたら、映画そのまんまだった。…というだけのことであれば、わざわざ書くことでもないのですが、何がすごいってこの原作が、いかにもイギリス風のブラックでひねくれたユーモアに貫かれたヴォネガット風味のナンセンスSF小説なんです。不可能性ドライブの描写とか、絶対映画化不可能だよねーというおバカですっとぼけた文章なんですが、原作のテイストを損なわずにしっかり映像化されているのを先に観てしまっているのでとても奇妙な感じ。

映画冒頭の、イルカによるミュージカルナンバー(大好き)は小説では冒頭に出てこないので、映画オリジナルかしら?思いつつ読みすすめると、ちゃんと出てくるし(魚をありがとう!)、本の中に出てくる一見どうでもいい細かいエピソードも、いちいち全部省略されずに映像化されていて、読みながら思い出し笑い。映画のスタッフがいかにオタかダグラス・アダムズを愛しているかがひしひしと伝わってきました。もともとはラジオドラマの脚本で、本人がノベライズした作品なので、そのせいかもしれないけど。

バックトゥーザフューチャーばりのラストのセリフからいって、きっと続編も映画化されることを期待した上で、続編の『宇宙の果てのレストラン』と『宇宙クリケット大戦争』も読もうと思います。一体コレをどうやって映像化?という妄想を膨らませつつ。

May 27, 2006

『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』 笙野 頼子

まず、ブログペットを飼う。 『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』のあらすじを引用を交えてアップする。しばらく待つ。ブログペットがコメントする。あらすじのエントリを削除。詩的な感想ができあがる。以上。…としたくなるような、ジレンマを含んだ作品。

虚構性の高い物語の世界に身を浸したい者にとって、ネットを含めた論争の現実がどんどん進入してくるのは本来は興醒めのはず。ゴシップが読みたきゃ、2ちゃんねるやまとめサイトをみたほうがいいわけで。ただ、匿名サイトの必然ですが、2ちゃんねるで、どんなに誹謗中傷が飛び交おうとも、かなり明確に淘汰されていくのは「私怨」であり、(あ、「」使っちゃった!)私怨をこそ根幹にすえてみせた物語に虚実が見境なしにぐるぐるとからまってくる感じは決して、ネットでは、傍観者(ROM)には見ることができないものですからそこは新鮮に面白い。筒井康隆もやってたのかな。どちらにしろ、ある程度知名度と文学的力量という権威のある作家にしかできない技ではあります。しかし早く決着つけて、新しい異世界へつれてって欲しい…というわがままを敢えて声高に言いたくなるのはどうしてですかね。見ていて痛々しいからかなあ。そんなにひとりでがんばらなくても、って。友達でもないのにね。

May 19, 2006

転職の為

060516_0010 会社を辞めました。割と人の入れ替わりの激しい職場なのですが、皆さん残念がっていただいてなんだか申し訳なかったです。予想外に豪華花束まで。わあ。マジで申し訳ない。こっそり去るつもりだったのですが。なんとなく、ここに別に私がいなくてもいいかなって(いや、いたらいたで、全く役に立たないわけでもないんですが)感じが少しづつ強くなっていたので。

新しい会社のほうは調整の上、6月からでいいことになりました。しばらくは読書三昧の日々です。本日はスティーブンキングのダークタワーの第5部を一気読みという贅沢。ここのところ、ほとんどの新作がダークタワーに支配されている感があるので、終わってくれないと先に進めない感じを読者も無理やりに共有させられているという状態ですが、それだけに本編たるこの作品はすべてが凝縮された面白さです。

April 2017
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